チラシ制作で大事なこと

チラシ制作はまずはターゲット設定から。デザイン、訴求方法を細かく見ていきます。

テクスチャと密度感

グラフィックデザインは物理的にはインキが乗る部分と紙のまま残る部分とを作り出す作業と言えます。インキ色と紙色がくっきりと別れるデザインもあれば、両者が境目なく絡み合うようなデザインもあります。テクスチャを用いたデザインは後者にあたり、微妙なインキのトーンで画面に奥深さや密度感が得られます。テクスチャとは、質感のことです。印刷物の場合は、実際に紙の質感を選ぶことができるほか、紙以外のものに印刷する技術を活用することでも豊富なテクスチャを活用することが可能です。しかしここでは画像や加工によって通常のインキと用紙でも表現出来るテクスチャについて考えてみることにしましょう。

テクスチャはデザインの根本的な構成にいつような要素ではありません。しかし、テクスチャを用いたデザインは見る人の目をより楽しませ、グラフィックに密度感を感じさせることができます。特にある程度長い時間見てもらえるような雑誌や書籍のカバーデザイン、CDジャケットなどのデザインでその効果が高くなります。

そのテクスチャの内容によって、デザインに新たな意味やイメージを付加することも可能です。たとえば木のテクスチャを入れることでよりナチュラルな印象を演出したり、金属のテクスチャでハードなイメージを加えるといった具合です。

テクスチャを取り入れる際は、そのテクスチャの内容と取り入れる面積との関係に注意が必要です。例えば淡くトーンが変化するようなテクスチャの場合は、その変化がわかるようにある程度の面積が必要になります。

 

  • 通常のインキ・・・実際の手触りはありませんが、素材の質感を撮影したりスキャンしたものをCMYKの版で分解し、印刷することで付加できるテクスチャについてここでは解説しています。
  • CDジャケット・・・テクスチャを用いたデザインは眺める度にその密度感と雰囲気の味わい深さを楽しめます。書籍のカバーやCDジャケットのようにコレクター心をくすぐるツールに特に向いているといえるでしょう。
  • エイジドペーパー・・・紙が作られてから時間が経過し、黄ばみやシミなどのできた紙をエイジドペーパーと呼びます。素材集を探すと、本当の古い用紙を撮影したものから、エイジド風に加工した紙までさまざまな種類のものを選ぶことができます。
  • ポイント1・・・テクスチャはどうしても必要なデザイン要素、というわけではありません。しかしテクスチャの有る無しでデザインの密度感は大きく変わります。
  • ポイント2・・・テクスチャを用いる際の注意点は、面積です。紙などの明度差の少ないテクスチャの場合、面積が小さいとその効果は薄れます。逆に明度差の高いテクスチャを大きな面積で使ってしまうと主張が強くなりすぎ、ほかのエレメントが引き立たなくなってしまいます。
  • ポイント3・・・写真やイラストに全く異なるテクスチャを入れることで新たなイメージを作り出すことも可能です。例えば、手書きの線画にガラスのテクスチャを加え、透明感のある印象に仕上げる、など。
  • ベーシックセオリー「マット&グロス」・・・・シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックのプロセス4色のインキにマットな質感やグロスの質感を加えることもできます。元々のインキを質感を表現する機能を持つものに変更するほか、あと描こうとして質感のニスを加えたり質感のコーティングをするなど、さまざまな手法が用意されています。試してみたい場合は印刷所にそうだんしてみると良いでしょう。
  • 光彩・・・キラキラと輝く美しい光という意味です。この作品ではガラス特有の透明感と光のはんしゃをテクスチャに取り入れることでこれらのイメージをビジュアルに追加することでこれらおイメージをビジュアルに追加することに成功しています。
  • ノイジー・・・ノイズを感じさせる様を指します。ノイズにはデジタル感の強いものからアナログな印象のものまでさまざまなタイプがあります。
  • ガリ版・・・・印刷方式の一種です。表面いバラフィンなどを塗った原稿用紙に鉄筆で文字や絵を描くとその部分の塗料が剥げ落ちて細かい孔が開きますインキを塗ってローラで抑えることで、この孔からインキが印刷用紙に転写される仕組みになっています。昭和の初期から中期にかけ、全国の小学校で用いられていました。
  • ドーナツ盤・・・・LPレコードよりもやや小さいサイズで収録時間は5分の EPレコードのことを別名ドーナツ盤と呼びます。子供向けの童謡や歌唱などはこのドーナツ盤で発売されていたため、ガリ版世代の大人たちにはたまらなく懐かしいアイテムの一つです。
  • チェーンステッチ・・・その名の通り、チェーン状に糸をつなげる刺繍の技法の一種です。ラインがしっかり表現されるため、イラストのような絵柄やイニシャルの刺繍などによく用いられます。